単身赴任が寂しいときはどうする?家族との連絡と暮らしの工夫

単身赴任先の部屋で家族とビデオ通話をする夜のイメージ 暮らし

仕事中は平気だったのに、部屋の鍵を開けた途端に寂しくなる。家族と過ごした週末のあと、一人の部屋へ戻るのがつらい。単身赴任では、忙しい時間が終わったところで、離れて暮らしていることを強く感じる日があります。

「自分で決めたことだから」「家族も頑張っているから」と、気持ちを飲み込まなくても大丈夫です。寂しさをなくそうと急ぐより、今夜の負担を一つ減らし、人とつながる予定を一つ持つ。まずは、そのくらい小さな工夫から試してみてください。

寂しいときは、今夜の食事や支度を減らす、話せる時間を相談する、帰省後に困らない準備をするなど、つらくなる場面に合わせて一つ選んでみてください。この記事では家族への伝え方も例で紹介します。眠れない・食べられないなどの不調が続く場合は、生活の工夫だけで抱えず相談先も頼ってください。

つらい夜に、全部やろうとしなくて大丈夫です

  • 食事や片付けは、今日できる範囲に減らす
  • 「少し話したい」と具体的に伝え、相手の都合も聞く
  • 次の連絡や再会の予定を、無理のない範囲で決める
  • 不調が続くときは、家族以外の相談先も頼る

一人で暮らしていても、一人だけで解決する必要はありません。

単身赴任が寂しいのは、どんなとき?場面から対処を選ぶ

寂しさといっても、「誰かと話したい」「家のことが回らない」「次に会える日が分からない」では、欲しい助けが違います。気持ちを正確に説明できなくても、どの場面がいちばんつらいかを一つ挙げると、次にすることを選びやすくなります。

寂しくなる場面最初に試せること先に準備できること
帰宅した直後照明をつけ、着替えと食事の支度をする温めれば食べられるものを置く
一人で食べるとき都合が合う日に短く通話する話せない日は音楽やラジオなど、好みの過ごし方を決める
予定のない休日気になる場所を一つだけ選ぶ近所の店や図書館など候補をメモ
帰省から戻った夜大きな家事をせず、休む支度をする出発前に翌朝の食事と着替えを準備
家族の行事に参加できないとき写真や感想を後で聞く時間を相談次に参加したい行事を早めに共有

どれも、寂しさが必ず消える方法ではありません。自分に合いそうなものを一つ試し、しっくりこなければ別の方法に替えて構いません。

寂しい夜は、暮らしの負担を小さくする

帰宅後にすることを、二つか三つに絞る

気持ちが沈む日に、洗濯も掃除も自炊も済ませようとすると、部屋で過ごす時間まで忙しくなってしまいます。まずは「着替える」「食べる」「明日の持ち物を置く」くらいに絞ってみましょう。

照明や寝具、座る場所など、いつも不便に感じる箇所があれば一つずつ整えます。大がかりな模様替えや買い物は必要ありません。床の荷物を一つ片付けるだけでも、帰宅してからの動きは変えられます。何を優先するか迷う方は、単身赴任に必要なもの一覧で生活の基本を確認してください。

食事は「作らなければ」から少し離れる

家族と食卓を囲んでいた人にとって、一人分のご飯を用意する時間は、寂しさを感じる場面かもしれません。そんな日は、調理を休んで惣菜や弁当を選んでも構いません。

翌日も仕事なら、食べるものが決まっているだけで支度が一つ減ります。単身赴任の朝ごはん・夕食をラクにする方法では、並べるだけ・温めるだけの組み合わせも紹介しています。誰かと話しながら食べたい日は、相手に「今日の夕飯のとき、少し話せる?」と聞いてみる方法もあります。

静かな部屋が気になるなら、好きな音を少し取り入れる

音楽やラジオ、以前から好きな番組など、落ち着いて聞けるものを選んでみてください。気を紛らわせようと新しい作品を次々に探すより、見慣れたもののほうが気楽な日もあります。

ただし、音がないほうが休める人もいます。「テレビをつければ寂しくない」と決めつけず、自分が過ごしやすいほうで構いません。音量や時間帯は、集合住宅のルールと近隣への配慮も忘れずに。

家族に寂しさを伝えるときは、してほしいことを具体的にする

「寂しい」とだけ送ると、家族は何をしたらよいのか分からないことがあります。反対に、心配をかけまいと「大丈夫」だけで済ませていると、話したい気持ちは伝わりません。

今の気持ち、お願いしたいこと、相手が選べる余地をセットにしてみましょう。以下は、そのまま使っても、言いやすい形に変えてもよい会話の例です。

家族への伝え方の例

  • 「今日は一人だと少し寂しい。今夜10分くらい話せる? 難しければ、明日でも大丈夫」
  • 「帰省から戻る日は気持ちが落ち着かないんだ。次に電話する日だけ決めておけると助かる」
  • 「毎晩だとお互い忙しいから、平日は短いメッセージにして、週末にゆっくり話すのはどう?」

毎日連絡することを義務にしない

連絡の頻度は、家族の生活時間や仕事によって違います。毎日の通話が合う家庭もあれば、平日は写真や短いメッセージ、週末は通話という形が合う家庭もあります。

まずは、話しやすい曜日と時間、忙しい日の代わりの連絡方法を相談します。既読が付いても返事がないときに、すぐに気持ちを推測して何度も連絡するより、「急ぎではないので、落ち着いたら返事をください」と添える方法があります。

家族が忙しく、今すぐ話せない夜はどうする?

連絡したくても、相手が仕事や家事で手を離せない夜もあります。返事を待つ間は、温めるだけの食事、入浴、翌朝の着替えなど、先に済ませられることを一つ選んでみてください。追加で何度も連絡する代わりに、「今日は少し話したい。難しければ、明日の都合のよい時間を教えて」と、次に話せる時間を相談する方法もあります。

家族と話せない時間が長くなる場合は、以前からの友人など、無理なく話せる相手に連絡する選択肢もあります。休日の予定を決めたいなら、帰省しない週末の過ごし方から、近所の散歩や図書館など短い外出を一つ選ぶところから始められます。

家に残る家族の話を聞く時間もつくる

自分が寂しいことと、家族が忙しいことは、両方あってよいものです。連絡のたびに自分のつらさだけを話していると感じたら、「そちらは今、何が大変?」と聞く時間も持ってみてください。

離れていても、必要な手続きの確認、週末の予定調整、帰省したときの家事など、引き受けられることはあります。ただし「これをするから毎日電話して」と交換条件にせず、お互いに何が助けになるかを話し合いましょう。

子どもとの通話は、短くても共有できることを選ぶ

子どもに「今日は何をした?」と聞いても、話が続かない日もあります。年齢や興味に合わせて、描いた絵を見せてもらう、同じ本の話をする、次に一緒にしたいことを決めるなど、具体的な話題を一つ用意すると会話を始めやすくなります。

途中で遊びに戻ったり、画面の前に座りたがらなかったりしても、その日の反応だけで関係を判断しないようにしましょう。子どもと一緒にいる家族にも、通話の準備や片付けの負担がないか確認します。

帰省から赴任先へ戻る日がつらいときの段取り

楽しく過ごしたあとに一人へ戻る日は、普段以上に静けさが気になるかもしれません。帰省先を出る前に気持ちを切り替えようと頑張るより、戻ってから困ることを、出発前の自分が減らしておくと動きやすくなります。

  1. 赴任先を空ける前に、ごみや洗い物を片付ける
  2. 戻る日の食事は、買う・温めるだけで済むようにする
  3. 翌日の着替えや仕事の荷物を用意しておく
  4. 家族とは、次に連絡できそうな日を相談する

帰省の最終日に予定を詰め込み、夜遅くに戻って大量の家事をする流れが負担なら、移動時刻や荷物の量も見直してみてください。休める時間まで含めて帰省の予定を組みます。

次の帰省日がまだ決められない場合は、無理に約束せず「来週、勤務予定が分かったら相談しよう」と、予定を確認する日だけ決める方法もあります。寂しさだけで回数を増やす前に、交通費と家族の都合も一緒に考えましょう。

赴任先にも、話せる相手と過ごせる場所を持つ

家族に気持ちを伝えるのは大切ですが、すべての時間を家族との連絡だけで埋めるのは難しいものです。昔からの友人、職場で話しやすい同僚、地域の講座など、少しずつ接点を増やす選択肢もあります。

最初から親友を見つけようとしなくても大丈夫です。「昼休みに近所の店の話をする」「友人に週末の都合を聞く」くらいの小さなやり取りで構いません。人に会う元気がない日は、静かに過ごせる図書館や自分の部屋で休むことも選べます。

休日の予定を一つ持ちたい方は、単身赴任の休日の過ごし方に、予算を抑えた外出や雨の日の候補をまとめています。趣味や勉強を始める場合も、道具や会費を増やす前に一度試してみましょう。

寂しさに加えて不調が続くなら、相談先を増やそう

寂しいと感じることだけで、病気かどうかは判断できません。一方、眠れない、食欲が落ちる、仕事や家事に支障が出るといった変化が続く場合は、趣味や気分転換だけで何とかしようとせず、かかりつけ医や職場の産業医・保健師などへ相談してください。

厚生労働省「こころの耳」でも、不調が続く場合の専門医への相談や、一人で抱えず身近な人・相談窓口を頼ることを案内しています。生活上の工夫は、診断や治療の代わりにはなりません。

参考:厚生労働省「こころの耳Q&A」

働く人と家族が使える「こころの耳」

どこに話せばよいか分からないときは、こころの耳の相談窓口案内から、電話・SNS・メールなどの相談先を確認できます。話すのが難しければ、文字で相談できる窓口を選ぶ方法もあります。

働く人の「こころの耳電話相談」

電話:0120-565-455

  • 平日17:00〜22:00(受付21:50まで)
  • 土日10:00〜16:00(受付15:50まで)
  • 祝日・振替休日・12月29日〜1月3日を除く

働く方やその家族などが対象です。発信者番号を通知して利用します。診断・治療を行う窓口ではありません。利用条件や受付時間は、公式の電話相談ページでご確認ください。

案内確認:2026年9月23日

相談するときは、うまく説明しようとしなくても構いません。「単身赴任を始めてから眠れない」「帰省から戻る日が特につらい」など、困っていることをそのまま伝えてください。自分を傷つけそうなほど切迫している場合は、一人で耐えず近くの人に助けを求め、緊急時は119へ連絡してください。

生活の工夫で支えきれないときは、勤務・赴任条件も相談する

帰省できる見通しがない、残業が多く生活が回らないなど、働き方の負担が大きい場合は、上司や人事に具体的な状況を伝えます。相談前に「残業の状況」「休めているか」「何がいちばん困るか」「希望する調整」を短くメモしておくと話しやすくなります。

相談したからといって必ず条件が変わるとは限りませんが、家族だけで抱え込む以外の選択肢を確認できます。赴任を続けるかどうかも、その日のつらさだけで急いで決めず、必要な休息と相談を挟んで考えてください。

単身赴任の寂しさについてよくある質問

どのくらいで単身赴任に慣れますか?

一律の期間はありません。仕事や住まいに慣れても、帰省後や家族の行事の時期に寂しくなることはあり得ます。何か月で平気にならなければいけない、と期限を決めず、生活への支障や体調も見ながら考えましょう。

家族に寂しいと伝えるのは甘えですか?

気持ちを伝えること自体を、甘えと決めつける必要はありません。「今日は少し話したい」とお願いし、相手の都合も聞いてみてください。家族が対応できないときのために、友人や職場の相談先も持っておくと選択肢が増えます。

電話すると、かえって寂しくなります。

通話のあとがつらいなら、時間を短くする、寝る直前を避ける、写真や音声メッセージに替えるなど、負担の少ない方法を家族と相談してみましょう。話す回数を増やすことだけが答えではありません。

家族が寂しがっている場合、どう声をかければよいですか?

すぐに励ましたり解決策を並べたりする前に、「どの時間がいちばんつらい?」「今は話を聞くのと、何か一緒に考えるのと、どちらがよさそう?」と聞いてみてください。不調が続く場合は、本人の気持ちを尊重しながら相談先を一緒に探しましょう。

今夜を少し過ごしやすくすることから始めよう

単身赴任の寂しさは、無理に前向きな言葉へ置き換えなくても構いません。食事を簡単にする、明日の支度だけ済ませる、話せる日を相談する。今日できることは、その中の一つでも十分です。

家族とのつながりを大切にしながら、赴任先にも休める場所と相談できる相手を少しずつ持っていきましょう。つらさが続くときは、「慣れるまで我慢する」より、助けを借りることを選んでください。

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