仕事を終えて部屋に戻ったら、もう何も作りたくない。とりあえず近くで済ませていたら、似たような食事が続いていた。単身赴任では、料理そのものよりも「今日、何を食べるか」を毎日決めることが負担になりがちです。
食費を抑えたいからといって、毎日自炊に切り替える必要はありません。単身赴任の食事は、自炊・買って帰る食事・外食・宅配を、帰宅時間と帰省予定に合わせて組み合わせると続けやすくなります。
この記事では、4つの食事方法の使い分け、同じ条件での夕食代の比較、平日5日間の組み立て方を紹介します。毎月の食費予算そのものを決めたい方は、単身赴任の食費はいくら?無理なく食費を抑える方法も参考にしてください。
最初に決めたいのは、この3つです
- 普段の夕食を「作る・買う・外で食べる」のどれにするか
- 残業しても食べられる予備を何食置くか
- 帰省や出張までに、部屋で何回食べるか
毎日同じ方法にそろえるより、忙しい日の選択肢まで用意しておくことが大切です。
単身赴任の食事はどうする?4つの方法を比較
食事方法を選ぶときは、値段だけでなく、買い物や片付けに使える時間も見ておきましょう。安く作れても、そのための買い物が負担で外食が増えるなら、生活には合っていません。
| 方法 | 使いやすい場面 | 手間・設備 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|---|
| 自炊 | 帰宅時刻と在宅日が読める | 買い物、調理、洗い物。冷蔵庫や加熱器具が必要 | 使い切れない食材、調味料や道具の購入費 |
| スーパー・コンビニの惣菜や弁当 | 1食ずつ買いたい、帰省が多い | 帰り道の買い物。商品によって電子レンジが必要 | 飲み物やおやつの追加、閉店・品切れ |
| 外食・社員食堂 | 帰宅前に食事を終えたい | 調理や洗い物は不要。移動や待ち時間はある | 一品料理への偏り、追加注文、営業時間 |
| 冷凍宅配弁当 | 残業日の食事をストックしたい | 受け取り、冷凍保管、電子レンジ加熱 | 送料、ご飯の有無、注文食数と配送間隔 |
自炊は「作れる日」が決まっていると続けやすい
自炊の良さは、量や味付けを調整しやすく、食材を使い切れれば支出を抑えやすいことです。一方、週に一度しか作らないのに調味料や生鮮食品を増やすと、割高になる場合もあります。
最初は「月曜と水曜だけ」「ご飯だけは自分で用意する」と範囲を決めてみてください。献立を増やす前に、決めた回数を無理なくこなせるか確かめるほうが、道具も食材も余りにくくなります。具体的な始め方は単身赴任で自炊を続ける方法と節約の考え方で紹介しています。
惣菜・コンビニは、必要な分だけ買えるのが強み
出張が急に入る人や週末に帰省する人には、食べる分だけ買える方法が合うことがあります。小さい冷蔵庫でも対応しやすく、食材を使い切るために献立を考える必要がありません。
ただ、弁当に飲み物、おつまみ、翌朝のパンまで足すと、夕食代が分からなくなります。「今夜の食事」と「それ以外」を分けて予算を置くと、買いすぎに気づきやすくなります。
外食は、食べる内容と時間を決めて使う
外食は疲れた日に頼れる選択肢です。料理や片付けが残らず、赴任先の店を知る楽しみにもなります。無理に回数をゼロにするより、残業日や同僚と食べる日など、使う場面を決めるほうが現実的でしょう。
いつも麺や丼だけで済ませるなら、主菜と野菜のおかずがある定食を選ぶ日を作るのも一案です。社食が利用できる場合は、営業時間、自己負担額、夕食の提供があるかを赴任前に確認しておくと役立ちます。
冷凍宅配弁当は、帰宅後の選択を減らしたい日に
冷凍庫に食事があれば、「店に寄るか、何か作るか」で迷う手間を減らせます。食べる日をある程度動かせる点も、忙しい平日には便利です。
ただし、商品によってご飯は別です。弁当という名前だけで一食分がすべてそろうとは考えず、内容量、送料、保管場所を確認しましょう。サービス選びは単身赴任に向く宅配弁当の比較と選び方にまとめています。
食費はいくら変わる?夕食20回で条件をそろえて計算
自炊と外食を比べる際に、「食材だけの価格」と「ご飯も含む食事代」を並べると差が大きく見えてしまいます。ここでは夕食を月20回、主食とおかずを用意するという条件で、仮の予算を置いてみます。
| 方法 | 1食の仮定 | 20回分 | 別に考える費用 |
|---|---|---|---|
| 自炊 | 食材・米・調味料で400円 | 8,000円 | 調理の光熱費、道具、廃棄した食材 |
| 惣菜・弁当 | 主食とおかずで650円 | 13,000円 | 追加の飲み物や買い足し |
| 外食 | 定食など1,000円 | 20,000円 | 追加注文、店までの交通費など |
| 冷凍宅配弁当 | おかず650円+ご飯100円 | 17,000円 | 左記は送料1,000円×2回を加算。加熱の光熱費などは別 |
金額は比較の仕方を示す編集部の仮定です。特定店舗・宅配サービスの販売価格ではありません。朝食、昼食、間食、飲料代は含めていません。
同じ仮定で、自炊8回・惣菜8回・外食4回なら、夕食代は3,200円+5,200円+4,000円=12,400円です。全20回を外食にした20,000円との差は7,600円ですが、これがそのまま誰にでも出る節約額ではありません。自分が普段払っている金額に置き換えて判断してください。
「全部自炊にすればもっと下がる」と考える前に、まずは続けられる回数で比較しましょう。夕食だけの試算を、そのまま1か月の食費と扱わないことも大切です。家賃や帰省費を含む予算は単身赴任の生活費の考え方で整理できます。
帰宅時間と帰省の頻度から、自分に合う組み合わせを選ぶ
作れる曜日を決め、食べ切れる量を用意
惣菜や、温めるだけの食品を選択肢に
金曜日までに食べる量で買い物を調整
買って帰る物・保存食などを先に決める
冷凍宅配弁当を使う場合は、冷凍室の空き寸法と受取日を先に確認してください。
帰宅時間が読める人は「週に数回だけ作る」から
自炊する曜日を先に決め、その日に使う食材だけを買います。予定より疲れていた日は、冷凍食品や惣菜へ切り替えて構いません。変更するたびに食材が余るなら、買う量や回数を減らすサインです。
残業が多い人は「帰宅後に調理しない日」を標準に
夜遅い生活で、毎日包丁を使う予定を立てると負担が大きくなります。冷凍の主食やおかずを用意し、帰り道に買うのは不足する一品だけにする方法もあります。冷凍庫が使えなければ、その日の惣菜や常温保存できる食品を中心に組み立てましょう。
調理をしない前提の組み合わせ例は、単身赴任で自炊しない人の食事方法で詳しく紹介しています。
週末に帰省する人は「金曜日までに食べる量」で買う
金曜日の夜に帰省するなら、平日の夕食が必ず5回あるとは限りません。会食や出張も引いたうえで、生鮮食品の量を決めます。帰省前に空にするのは冷蔵庫全体ではなく、期限が近い食品からで十分です。
宅配食も、配送される数と食べる数をそろえましょう。週2食しか使わないのに毎週10食届く設定では、すぐに冷凍庫が埋まります。
平日5日間の食事モデル|決めるのは方法だけでもいい
毎日の献立まで細かく決める必要はありません。「水曜は残業だから温めるだけ」「木曜は冷蔵庫の残りを確認」と、行動を決めておくと買い物が楽になります。
| 曜日 | 食事の用意 | 買い物・在庫の考え方 |
|---|---|---|
| 月曜 | ご飯+肉や魚のおかず+野菜のおかず | 自炊する日の分を少量買う |
| 火曜 | ご飯+スーパーの惣菜 | 主菜と副菜が重なりすぎないよう選ぶ |
| 水曜 | 冷凍宅配のおかず+ご飯 | 残業日に予備を使う |
| 木曜 | 期限を確認した食材で一品+主食 | 帰省前の生鮮食品の買い足しを控える |
| 金曜 | 帰省途中に定食など | 赴任先で食べないなら買わない |
朝食はパンと卵、ヨーグルトと果物など、用意しやすい組み合わせを数パターン持っておくと迷いが減ります。昼食が社食なら、その日の内容を見て夕食の主菜を変える程度でも始められます。
朝と夜に何を用意するかまで決めたい方は、朝ごはん・夕食をラクにする方法と平日5日分のご飯例をご覧ください。帰省に合わせた買い物の量と保存の段取りも紹介しています。
栄養が気になるときは「主食・主菜・副菜」を見直す
自炊なら必ず整う、外食なら必ず偏る、というものではありません。まずは食べたものをご飯やパンなどの主食、肉・魚・卵・大豆製品などの主菜、野菜などを使った副菜に分けてみてください。
麺だけの日が続いているなら卵や野菜のおかずを加える。主菜が揚げ物ばかりなら焼き魚や豆腐を選ぶ日を作る。いきなり献立全体を変えるより、足りないものを一つ補うほうが取り組みやすいでしょう。
農林水産省の「食事バランスガイド」では、主食・副菜・主菜に加え、牛乳・乳製品、果物も区分して示しています。量は年齢や活動量などで異なるため、3品そろえれば十分と決めつけず、1日全体の内容や商品の栄養成分表示も確認しましょう。
単身赴任の食事でよくある疑問
毎日自炊しないと食費は抑えられませんか?
毎日でなくても、買い方や外食の回数を見直す余地はあります。まずは直近1週間のレシートを見て、夕食本体より飲み物や追加購入が増えていないか確認しましょう。作る回数を増やすより、負担の少ないところから変えるのがおすすめです。
冷蔵庫が小さくても宅配弁当は使えますか?
冷蔵庫全体の容量ではなく、冷凍室の空き寸法と容器の大きさで判断します。少ない食数でも入るとは限りません。注文前に確認したい点は単身赴任の冷蔵庫の選び方でも解説しています。
赴任直後は何から始めればいいですか?
通勤経路にあるスーパーや食堂の営業時間を確認し、最初の数日は買って食べる方法でも十分です。帰宅時間が分かってから、自炊の回数や宅配食の量を調整すると、大量の食材や道具を抱えずに済みます。
まずは「普段の食事」と「疲れた日の食事」を一つずつ決める
単身赴任の食事は、一度決めた方法を守り続ける必要はありません。普段はご飯と惣菜、余裕のある日は自炊、残業した日は冷凍のおかず。そんな組み合わせでも生活は回せます。
次の1週間に部屋で食べる回数を数え、普段の方法と予備の方法を決める。まずはそこから始め、余った食品や予算の使い方を見て調整していきましょう。
